オリジェムの魅力〜フルートオーケストラとは?


フルートにも、弦楽器で言うところの、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの様に幾つかの種類があることを知っていますか?
実は「フルート」といってもチェロの様に低い音が出る楽器もあるのですよ。
まずは、フルートオーケストラで使われている楽器のご紹介を致しましょう!
《コンサートフルート》
一般的に知られているフルートです。
オーケストラで言うなれば第一、第二ヴァイオリンの様な役割を担い、また本来のフルートらしいメロディーも担当します。
楽器の材質は「銀」や「金」の他にも「木」で出来たものなど様々あります。
オリジェムでは5金10金14金18金(指輪やネックレスなどでよく聞きますね!)の材質で出来た楽器を使用している楽員も多く、華やかでダイナミックな演奏を実現してくれており、またそれらは見た目にも豪華絢爛であります。
《アルトフルート》
コンサートフルートより、3つ低い音まででるアルトフルート。
たった3つだけ?とお思いになるかも知れませんがこの楽器の魅力は「音色」にあるのです。オーケストラで言うなれば、ヴィオラ、ホルン、クラリネットなど…様々な楽器に扮します。コンサートフルートよりも太く柔らかい、時には渋く力強い音色をつくることの出来るアルトフルートはフルートオーケストラの「要」のような存在と言えるでしょう。
オリジェムでは実に8割以上の楽員がアルトフルートを所有しており、要といえるこのパートの充実を図る事ができるのも一つの魅力です。
《バスフルート》
コンサートフルートの丁度1オクターブ下の音が出ます。オーケストラで言うところのチェロやファゴットのパートを担当します。
一般的にフルートというと鳥のさえずりなど可愛らしい高音を想像しますが、このバスフルートのお陰でフルートオーケストラに厚みと深みを生み出し、幅広い楽曲の演奏を可能にしました。
(大きな楽器なので身体的な制限は少しありますが)オリジェムではアンサンブルの深みに心奪われた者がチャレンジしている傾向にある様に感じます。
《コントラバスフルート》
バスフルートの更に1オクターブ下の音が出る楽器です。オーケストラで言うとチェロやコントラバスの役割を担います。
楽器が非常に大きく、横では持てない為縦になっておりチェロの様に床にエンドピンを立て演奏します。
この楽器の魅力は実際に観て!聴いて!頂くと一番分かると思います。
「コントラバス」という名にふさわしい迫力、包容力を感じて頂けるはずです。
オリジェムでは主に音楽監督の竹下が担当しており、音楽の土台となる低音を創っています。
《ピッコロ》
コンサートフルートの1オクターブ上の音が出ます。皆さんもきっと一度は耳にした事がありますね。
オーケストラのスコアではいつも1番上に書かれていて、実際にどの楽器よりも高い音が出ます。
フルートオーケストラではお料理で最後に振りかけるスパイスや薬味の様な役割で使用する事も多く、また曲によっては和笛やオーボエが得意とする様な哀愁のあるメロディーを吹いたりもします。
ピッコロは隠れたくても隠れられない、音が目立ってしまう楽器です。花形ではあるものの、かなりの度胸を要するパートです。
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さてさて、これだけ種類があっても全て「フルート」である事には変わりがありません。
オーケストラの曲を演奏しようと思ったら、フルートでオーボエの様に!フルートでチェロの様に!フルートで打楽器の様に!…と、全員がイマジネーションをフル活用し、工夫して音楽を創って行きます。
その「工夫」がフルートの魅力と可能性を最大限に引き出し、また独自のオリジェムサウンドを生み出しているのかもしれません。
(文:渡辺奈津美)